沙摩柯

新しいバンドを始めた。といっても既に2本ライブを終えている。事後報告。

 

バンドと名乗るのも少しだけ違和感がある。元来バンドマンではない(ブルースマンと名乗るのが今のところカッコいいししっくりきている)よしのにとって「バンド」というワードは結構ハードルが高い上にメンバーが2人なので若干気後れするのだ。

 

クレイジーナックルボーラーであるキング・ヨシノ・ロドリゲスを乗りこなすドラマー、モーリー・ウィリアムズが専属バッテリーを組もうと声をかけてくれたのが始まりではあった。さながらTim WakefieldとDoug Mirabelliである。練習中はこういうややマニアックな野球の話か、三国志の話か、大相撲の話が飛び交う愉快な現場となっている。目指すは今年更新されたWainwrightとMolinaの先発バッテリー試合数の記録を打ち破ることである。

 

沙摩柯とは三国志にちらっと出てくる蛮族の王の名前だ。甘寧を射殺して周泰に斬られたということしか知らない。名前からして物騒なので気に入っている。

よしのが一人でコツコツ演奏してきたあんな名曲やこんなキラーチューンがドラマーを加えパワーアップしている。というより一人でやるときとは少し違う魅力が生まれている。基本的に「よしのが好きなものにはみんな興味がない」というコンプレックスを抱え続けてきたここまでのよしのの人生だ。よしのの曲を一緒にやりたい、と名乗り出てくれたモーリーに心から感謝している。最近ようやくよしのがすごい名曲ばかり生み出していることに気づきはじめた。

 

吾々は基本的に全精力を傾けて演奏する。練習から体力が尽き果ててしまうことがあるほどだ。よしのは人間機関車を自称しているためあまりその心配はないが、2人とも血管が切れてしまいそうな瞬間が幾度もある。いつどのタイミングでその時が来るか、ドキドキしながら見ていてほしい。

 

気づいてないかもしれないが、今よしのはそこのお前に言っている。

 

そこのお前だ。


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