なにも変わることができない

 最近、ちょっとしたきっかけからBrian Jones在籍期のThe Rolling Stonesをまた聴いている。

 「また聴いている」と言っても、初めて聴いた中学生のときから、全く聴いていない時期がないほどずっと聴き続けている。

 

 みんな少しずつ人生をステップアップしていって、それに合わせて住む場所や環境が変わる。着る服も変わる。ゴルフとかも始める。ゲーム機も買い替える。そして、聴く音楽も変わる・・・

 

 よしのには「昔聴いていた音楽」がない。新しい音楽を全然聴かないから。今でも中学生だったときに聴いていたロックンロールに微塵の懐かしさも感じることなくワクワクしている。加えて言えば未だにPS2で「実況パワフルメジャーリーグ2009」で遊んでいる。横山光輝の『三国志』も読む。別によしのは満足しているつもりだが、もしかしたら中学生だった当時のまま取り残されているだけなんじゃないか・・・と思うことは一度では済まないほどある。新作のゲームの話がわからない。今面白いとされている漫画の話が分からない。よしのにとって懐かしい話と言えば、きかんしゃトーマステレタビーズ、戦国時代、横綱朝青龍落合監督・・・そこが若干ズレていることに関しては、単に昔のよしのがちょっと個性的な趣味をしていたというだけのことなのでどうでもいいのだが、中学生のときと同じ感性のまま生きていることに対して「お前はなにも変わっていないな〜」という自分自身が勝手に生み出した冷ややかな目を感じることがある。

 

 今日もNot Fade AwayでBrianが2つのハープを器用に持ち替えてプレイしている。たまたま中学生のときに出逢ってしまったロックンロールが、よしのの最期の趣味を決定づけてしまったのかもしれない。もしかしたら本来段階を踏んでたどり着く場所によしのはワープしてしまったのかもしれない。そう考えると幾分気分は楽になる。それか、不知の病に犯されてしまったんだと開き直ればもう少しマシな気持ちだ。中日ドラゴンズに冒され、ロックンロールに冒されてしまったよしのの二重苦をもう少しみんなには心配してもらいたい。

 

 実は結構な期間よしのはライブをやっては「よしのを養っておくれ」だの、「吾等に栄光あれ」だの、ただの絶叫だのを垂れ流している。みんなはこういうのに飽きて、他の何かに救われていくのかもしれないけど、よしのはもうダメだ。何よりそんな自分にちょっと酔ってしまっているのが最悪だ。誰もそんなよしのに苦言を呈することがないのは、「もうダメ」なよしののことを周りが認めてくれているのか、見捨てられているのか、その中間なのか分からない。中学生のときから聴き続けているロックンローラーがまだ現役でやってくれているのがよしのにとって僅かな希望の種だと思う。なにも変わることができないよしののことを完全にOKするのはもう少し先のことになるかもしれないけれど・・・

 

 全然話は変わりますが、よしのはMacbook Airを買いました。ほれ見てみろ、よしのだってちょっとずつアップデートされている。