小中学生のクソガキだった時分は「歴史」になりつつある。
小学生だったとき、とある教育実習生の先生から「私30歳までに結婚してなかったらよっしー(よしのの当時のニックネームである)と結婚する!!」と言われたことがある。随分前に先生の苗字は変わってしまったが、年の差を考えれば妥当な決断だと思う。
大学に入学したすぐの頃、その先生の家に遊びに行った。よしのの今の家から割と近いところだ。雨が降っていた。先生が家庭を持つ、イコール結婚云々の話をしたお別れ会の日もそうだった。そういえばお別れ会のちょっと後、先生に相見えようとクラスメイトのIくんと乗り込んだ長大の学祭の日もやはり雨だった。同じようにIくんと、在学中の先生の家に突撃したその日も雨だった。
よかったと思う。全部。今となっては登場人物全員が道を違えてしまったが、よかったと思う。Iくんも先生も今何をしているかよしのは知らないがそれは向こうとて同じだ。10年以上経てばそういうものだ。
しかし、我々の人生が交わったあの時のことをIくんも、先生も忘れないでほしい。みんなで一緒に長縄大会で300回跳んだことも。