The Beatles(White Album) よしのeditionについて

ホワイト・アルバムのリリースにあたり、ジョージ・マーティンは1枚組にしようとしたらしい、結局2枚組、ならばよしのが彼なら、如何にして1枚にまとめたであろうか?一応やってみて、曲順カスタム、聴いてみた感想が以下である。

 

曲順(54min.)

1. Back in the U.S.S.R.

2. Dear Prudence

3. Happiness Is a Warm Gun

4. While My Guitar Gently Weeps

5. Blackbird

6. Birthday

7. Yer Blues

8. Helter Skelter

9. Julia

10. Savoy Truffle

11. Rocky Racoon

12. I'm So Tired

13. Revolution 9

14. Good Night

15. Cry Baby Cry

 

感想

1. Back in the U.S.S.R.

流石に、最初2曲の流れはよしのでも崩せない、この曲は録音中にリンゴがブチギレて来なかったので、ドラムをポールがやった、みたいな話を聴いたことがある、なるほど確かに、ちなみに、今後ポールの来日があり得るなら、1曲目はこの曲がいいと思う。

 

2. Dear Prudence

間髪入れずに始まるいい曲、前曲と打って変わって静かな曲と思われがち乍ら、よしのはずっと、秘めた熱量はアルバム屈指だと思っている、何より、2曲続けて聴くことで「やっぱドラムはリンゴだよな~~」と、確信できるのがこの曲の聴きどころでもある。

 

3. Happiness Is a Warm Gun

非常に迷った末、難解、っぽく聴こえる、この曲が収まった、聴いてみると、Glass Onionを待っているとこの物々しいイントロが来ることにややずっこける、しかしこの曲は実は結構コンパクトなので、聴いていてもあんまり負担にならない、ここまででアルバムのカラーが決定づけられたので、一応はいいチョイスと思う。

 

4.  While My Guitar Gently Weeps

ジョージの曲の最初はやはりこれ、前の曲が終わってまたスリリングなイントロなので、アルバム全体が重くなっていくのが分かる、やはり耳が行くのがクラのすけのソロ、なんで今となってはいい感じの歌手みたいになっちゃったんだ、ここまでの4曲はかなりいい流れ。

 

5. Blackbird

いい加減このシリアスさに耐えきれない、小休止的な曲を持ってきた、個人的には、ポールのI Willと明らかに対になっている(その一方でこの後出てくるJuliaとも明らかに対応している)が、小曲にしても手ごたえ重視でこっち、怒涛の曲順の中でこれを聴くとより味わい深い。

 

6. Birthday

全体的に、浮沈の激しいアルバムになってきた、今回の選曲の中でアッパーな曲は、U.S.S.R.とこれくらい、よしのは根暗である、何かここで仕切り直し的な感じがあるが、この次までは、アナログA面のつもりで作っている。(余談、このアルバムはA→BのHappiness~、C→DのLong,Long,Longの最後に、盤を裏返す合図としてドラムのドコドンという音が入っている)

 

7. Yer Blues

よしのの中でホワイトアルバムは、兄弟のような曲が多い、というイメージだが、前曲とこの曲は性格真逆の異父兄弟である、誕生日だ~!の後にWanna dieとくる痛快さは残さざるを得ない、この鈍重な曲もよしのは好きである。ここで「盤を裏返す」ために一時停止。

 

8. Helter Skelter

イントロから、これはB面1曲目な予感がした、ハードロックのはしり、なので演奏が相当粗いが、随分長いことこの曲を聴いているので、こういうものと受け入れている、裏面、スタートはほぼ完璧、I've got blisters on my fingers!

 

9. Julia 

ホワイトアルバムでは、やかましい前曲の後に、ほぼ何も聞こえない、Long,Long,Longという静かな曲が入っている、ので、その感じを再現しようとした、結果、テンポ的に、やはりLong,Long,Longほどハマらない感じはしたが、この曲がHelter~の直後に来ることでただの優しい曲である、という以上の意味を見出せる曲順となった。

 

10. Savoy Truffle

ジョージ2曲目はこれ、と決めていたくらい好きな曲ではあるものの、しっくりくる位置がなく、最も置き場を決めかねたのがこの曲、何となくどこにでもハマりそうな感じがあったので、Juliaの後に置いたものの、やはりちょっと浮いた感じがする、しかし、本家ホワイトアルバムでもちょっと別枠な感じがあったのでそれも良しとした、ジョージのそういうところもまた好きなのである。

 

11. Rocky Racoon

ホワイトアルバムの曲を半分にせよ、という無理難題にこの曲を残す物好きも、相当珍しかろう、ビートルズの全ての曲の中でも、おそらくかなり見過ごされがちなこの曲、よしのはアルバム内でも5本の指に入るほど好きである、アルバムが終わりに差し掛かている、という寂しさをここまで見事に表してくれる曲はないと思う、正直今回の曲順で一番手ごたえを感じた。

 

12. I'm So Tired

前の曲が、ポールの隠れ名曲だとしたら、こちらはジョンの隠れ名曲である、アルバム後半っぽさのみではなく、ビートがザクザク立っている感じはジョンならではかな、と思う、最後のつぶやきが次の曲によくつながってくれた、こうしてアルバムは怒涛のクライマックスを迎えるのである。

 

13. Revolution 9

入れるか入れまいか、かなり頭を悩ませたが、ホワイトアルバムの中では最重要曲と思っているので、僭越ながらこの中にも入れさせてもらった、好き嫌いではなく聴き手のダメージ、が大きいところが魅力、だと思う、中学生のころ、音楽が好きな友達にしつこくこの曲を勧めていたほどよしのは人付き合いが下手である、こんな形でアルバムの流れをぶった切る所もホワイトアルバムの、ビートルズのらしさ、とでも言えるのではないか。

 

14. Good Night

何を隠そう、本家ラストソング、正直こんなにもお誂え向きの最後の曲もあるまい、不安ばかりが掻き立てられる前曲と、安らかになってしまうこの曲もまた、ホワイトアルバムの中の対になる曲、だと思う、リンゴって、単純にいいドラマーなのではなく、ビートルズのマスコット的な魅力がある、しかし、この曲を素直にラストにしては男がすたるばい、riverside yoshino!!

 

15. Cry Baby Cry

正直、この曲が本家ホワイトアルバムの中でも一番好き、しかも、最後にちょっと入っていると非常に素敵かもしれないと思ったので、よしのの謂わば「オレ竜采配」で、Good Nightの後に付け加えた、イメージは、SGT. Pepper's Inner Grooveとか、Her Majestyだった、前曲のリンゴの名歌唱を聴くと、蛇足にしかならないのではないか、一抹の不安もあった、しかし聴くと、意外としっくりきた、前曲の余韻をもう少し引っ張れれば…とも思った、もしこの曲が最後だったら、ホワイトアルバムの評価とか、この曲の評価も大きく変わったと思う、一つだけ言えるのは、最後がこの曲か、Good Nightかによって聞き終えた後の余韻が全く違うということである。

 

 

・・・と、これで聴き終えた、本当はもう2曲ばかり削れたらよかったが、よしの的にこれが限界だった、もし可能ならばこの曲順を再現して、聴いていただいて、よしのと色々と議論を交わしてほしいと思う、よしのはこういうのを語ることが少々苦手だが、周期的に言いたくなることもあるのであった。