大学院生兼??・King Yoshino Rodriguez iii

 通りすがりの人に「あなたは何者ですか?」と訊かれたらよしのは「大学院生です」と答える他ない。いや人によっては「中日ドラゴンズのヘルメットを被ってワーワー言ってます」とか「某バンドでギターを弾いてます」とか言いようはあるだろうが、世間的にはいち大学院生だ。

 

 よしのは大学院修士課程の2年間(まだ2年は経っていない)を、現状では「する必要のなかった遠回り」だと思っている。こんなことを言ってしまえば「大学院生よしの」を気にかけてくれていた人に申し訳が立たないが、よしのは「感じてしまったことは仕方がない」と思うタイプなので大目に見てほしい。といっても、何となく修士課程を修了して何となく「なんだかんだ大学院生もよかったな~」と思う日がいつか来るような気はしているが・・・

 

 院生としてのこの期間でよしのが得られたと思う唯一の?よかったことは、自分の好きとか嫌いとかに随分正直になれたことだと思う。面白い気がしていた大学院関連の諸々は幻想に過ぎなかった。ただよしのはヘラヘラしていたかっただけだった。ヘラヘラしながらではできないことに興味はなかった。ただ、ヘラヘラしながらではできないけど、色々と悩んで夢にまで出てきても唯一許せることがロックンロールとかブルース絡みのこと、あとドラゴンズ関連のことだった。好きなことができるだけまだマシだった。一応言っておくがバンドをやっている人とかが時々ぶっ放す「ラブ」とかには(嫌い寄りに)全く興味がない。勝手に相互理解でも果たしたつもりになっていて下さい。よしのは動物園のベンガルトラのつもりでいる。キリンやペンギンではダメ、干支とカッコよさの関係で。しかしながら勝手にベンガルトラになったつもりのよしのって世間に必要ない滑稽さよね。ドラゴンズは5連勝おめでとう、絶対CS行こうね。

 

 ・・・我に還った。少なくとも大学院生はよしの的に嫌な肩書だと思っている。荷が重いの間違いかもしれないが、23年間何故かお勉強が得意なことを褒められてきた人間としては、そういう「よしのって優秀だもんね」みたいなのがいい加減うんざりしてきたということなんだろう。思い返せば高校のときからまっぴらだった。英語の添削はよしのじゃなくて先生にでも頼んでください。

 

 そんなよしのは大学院生兼何なんだろう。孝行息子かな、ブルースマンかな、ドラゴンズファンかな、周りが見えすぎる世の中も不便なものである。不動産でも転がり込んじゃこんかな~~。