クレイジー・ナックルボーラー

日本ではドラフト会議が終わり、アメリカではNatsが初のリーグ制覇、ア・リーグでは名門NYYと最強HOUがしのぎを削っている。

 

よしのは野球選手で例えるとナックルボーラーだと思う。なんで野球選手に例えるのかというとそういう妄想が好きだからである。

ナックルボール」については以下のリンクを参照されたし。

ja.wikipedia.org

よしのが初めてみたナックルボーラーは元BOSのティム・ウェイクフィールドだった。休日にキャッチボールをするお父さんのような投げ方と体型で、並み居るスラッガーを苦しめているのだった。100マイルとは程遠いスローボールになぜ手も足も出ないのか不思議でたまらなかった。

ウェイクフィールド、300勝のナックルボーラーであるフィル・ニークロサイ・ヤング賞のR.A.ディッキー、そしてトム・キャンディオッティ、チャーリー・ハフなど(断っておくとこれらの投手のほとんどをよしのは見たことがない)ナックルボーラーの投手としての生い立ちを知ると、ナックルボーラーは所謂「普通の野球選手」にはなれなかった人たちの最後のあがきであると分かる。こんな奇天烈なスローボールを投げることでしか、猛者ひしめくMLBでは生きていかれないという覚悟の現れだった

よしのは所謂「普通のバンドマン」にはなれなかった。バンドマンでもなければシンガーソングライターでもなければただの学生にもなりきれない人間の成れの果てが、riverside yoshinoだったと思う。

こんな奇天烈なスローテンポ・ソングを演ることでしか、猛者ひしめく福岡アンダーグラウンド・シーンでよしのは生きていかれない、という覚悟をよしのはしているつもりだが、よしのはサイ・ヤング賞を獲れるだろうか。300勝できるだろうか。

 

ちなみに今年のドラフトにはよしのはかからなかった。来年までにナックルボールを習得してアメリカに渡ろうと思う。