もっとおちつきたいのか?

 よしのは十二支の中で最もカッコいい寅年生まれなので密かにそれを誇りにしていた(産まれたときに産婦人科でトラのぬいぐるみをもらったが、よしのはそれをずっと猫だと思い込んでいて、「ジェス」と名付け可愛がっていた。ポストマン・パットで検索を)が、よしのの歳男期間が終了した。

 トータルとしてはいい歳男だったと思う。今まであっぱらぱーだった分のツケが回ってきたこともあり、嫌なことはそれなりに増えたが、これまで感じたことのない幸せを数え切れないほど味わうこともできた。

 

 12月、よしのは9本のライブを行った。11月の終わりにはお世話になっているMUSIC BAR JAMでなんと2時間超のワンマンライブを敢行した。観に来てくれたみなさんありがとうございました。そんなこんなで、昨年の終盤は怒涛のように過ぎていった。

 振り返ると頑張りすぎた感じも否めないが、むしろ「こんなに楽しくていいんですか?」という気持ちの方が強い。1ヶ月あまりでこの頻度でライブハウスで遊ぶことはそうそうないと思うし、2度目の歳男を終えた身としてはずっとそんなことをしてたら身体が悲鳴を上げるであろうことくらい容易に想像がつく。しかし、「今日がずっと続けばいいのに」と思うことが明らかに増えてきている。それ以外の日常が地獄の様相を呈していることの裏返しかもしれないが。

 

 よしのは人と会うのが少し苦手である。気を張ってしまうからである。かといってよしのがすごく気が利く人なのかと言われればそうでもないが勝手に気を張ってしまうのである。正月に里帰りしたときも、家族の中でずっと緊張の糸が微妙に張っていた(注:張り詰めてまではいない)。正月、面白可笑しかったけど多少なりとも傷ついたな。

 

 昨年は多くの人と出会った。ライブハウスの人、遠くから来た対バンの人、打ち上げにいた人、お盆に会えなかったけど暮れに無事会えた人、福岡市南区、VOX-AC30…死ぬ前の走馬灯に出てくること間違いなしのラインアップである。こんなことをしてたら寿命が伸びてしまったのでよしのは27では死ねないと思う。

 

 今年に入ってからも、ミランバーズのギタリストとしては最後の夜に大はしゃぎをした。名残惜しくて結局最後の最後まで残った。その翌々日には沙摩柯でライブをした。寂しかったのでユーテロが閉まるまで残った。新年も上々の滑り出しである。

 2023年、キング・ヨシノ・ロドリゲスの目標は「とにかくみんなに会いに行くこと」である。毎日が終わってほしくない日になるように。まだまだ落ち着きたくない。